2017 IEEE TENCONに参加しました。その2

M1の中根です。今回はM1の佐藤祐介氏が執筆したTENCONの記事の後半部を執筆致したいと思います。

日本出発後の2日後である11/6(月)、マレーシア渡航の主目的である2017 IEEE TENCONが開催されました。

初日には私達の発表は無いため、IEEE関係者達によるオープニングセッションやプレナリートーク、世界中から集結した技術者・研究者によるオーラルセッションを聴講しました。

出身国によりそれぞれのクセを持った英語を使う様子は私にとって印象的でした。同時に、英語は欧米国発祥でこそあるが、それぞれ使われる国によって幾らかの変容を伴って受け入れられる言語であり、「A国の英語は理解しやすいが、B国のそれは理解しづらいので理解を放棄してもよい」という風には付き合っていけない言語であるとも感じました。この感覚は実際に行ってみないと分からないのかもしれません。

また、セッションの繫目に間食の時間が必ず設けられていました。来客へのもてなしという感じなのでしょうか。この点に関しては、高い参加費を払った甲斐があったと感じました。

11/7(火)は午前中にM1の齋藤陽太氏のオーラルセッションがありました。唯一のオーラルセッションでの参加ということで、渡航前に入念なプレゼン用スライドの作成と練習を行っており、本番にてその成果を存分に発揮できたのではないかと感じました。太陽電池関連研究の有名な海外研究者に氏の研究の高いアイデア性や妥当性が目に留まったのか、セッション終了後に鵜野先生を交えた活発なディスカッションが行われました。3人にとって有益な議論になったと思います。

そして午後になり、鵜野先生、私、M1佐藤氏、M1長谷川航輝氏がポスターセッションで発表いたしました。個人的な出来としましては、本国際会議用に練習した英会話の総時間に対して相応の出来だったと思います(今年8月から週2ー3回ペース)。最も、私への訪問人数は4人中最下位だったようです(本会議は電気工学の研究者の参加があまり多くなく、ソフトウェア~アルゴリズム関係エンジニアの参加者など情報・通信工学関係の研究者が多かった所感でした。そういった事情も関係しているのでしょうか?)。私以外のM1二人も英会話の準備期間以上の成果は出せたようなので、院生1年としてはまずまずの出来なのではないかと思います。また、周りのポスターと比較した際の私達のポスターのまとまりの良さ等、我々の研究生活での恒常的な努力の結果を客観視出来たことも少しですが充足感をもたらしてくれました。

11/8(水)は最終日であり、私たちの発表予定は無いため6日と同様に各種セッションを聴講して回りました。3日間、私達の研究内容の関連技術だけでなく、産業界の最新動向に関するセッション等、理工系の院生として有益な情報に触れる素晴らしい機会だったと思います。




11/9(木)は午前中にペナンのホテルを離れ、ペナン国際空港で飛行機に乗りクアラルンプールへ移動しました。その日の深夜に予定されていたフライトに乗るまでの間、私たちは観光を楽しみました。

まず、クアラルンプール最大の規模を誇ると言われるモスク(イスラム教の教会)とイスラム美術館を訪ねました。イスラム美術館は撮影禁止だったのでモスクの画像のみ載せます。



モスク訪問後には著名なツインタワーへ行く予定でしたが、突然のスコールに降られて探索困難になってしまい、この時すでに6時半になっていたために今回は断念。楽しみにしていただけに残念でした。ここから集合場所であるKLセントラル駅へ行くのも一苦労で、M1の4人で協力しながらなんとか駅にたどり着きました。


研究室へのお土産を買い、マレーシア国際空港へ移動すると、今回も飛行機が遅延するという掲示がありました。仕方ないのでお土産を見つつ、空港内の喫茶店で時間を潰しました。

そして成田行の飛行機が出発したのは11/10(金)の深夜でした。乗り物内で寝れない自分にとっては深夜のフライトは辛く、フライト中は携帯音楽プレーヤーでAmbient系の電子音楽を聴いて少しでも落ち着こうと奮闘していました。結局、就寝できたのは自宅に帰宅してからでした。

そして11/10(金)の午前10時頃に成田空港に到着しました。久しぶりに感じる母国の空気や自動販売機の多さなど、マレーシアでは考えられない利便性に感動しつつ、私達日本人は恵まれた環境に居ることを再認識致しました。

幼児期を除いて初めての海外旅行だったこともあり、渡航前はハードルの高さを感じていましたが、行ってみて分かることも多く、20代前半にしか体験できない貴重な経験だったのではないかと思います。この渡航と学会で体感したことを今後の研究生活に活かしたいと思っています。

茨城大学パワーエレクトロニクス研究室

能力向上のため日々精進を続ける学生の学生による学生のためのブログ

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